13-1. PCRの原理と概要
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鋳型DNAにそのDNAをはさむようにデザインされた1対のプライマー(各相補鎖の末端部分の短い5'→3'配列)と100℃近くでも失活しない耐熱性ポリメラーゼ、そして基質ヌクレオチドを加え、温度を「DNA変性条件→アニール条件→酵素反応条件→DNA変性条件→」と繰り返すだけでプライマー間のDNAを指数的に増やす技術 https://gyazo.com/9a1ff9427a51d0a8aff7c152a02e02ae
この繰り返し反応(サイクル)を30回ほど行うことにより、微量のDNAを通常の遺伝子工学的操作ができる量にまで増やすことができる マリスらによって開発されたこの技術は、法的規制がかかる遺伝子組換え実験によらずに目的のDNAを検出したり大量に調製することを可能にし、それによって研究領域にとどまらず、多くの分野で利用されている memo: PCRの大敵はDNAのコンタミネーション
PCRは感度がよく、たとえ1分子でも増幅可能なDNAの汚染(コンタミネーション)があるとDNAが増幅され、検出されてしまう 汚染の原因がピペッター内部に残ったDNA溶液のエアロゾル(霧状の水滴)であることが多い →防止のために綿栓付きピペットチップを使用する